雨の日記(あまのにっき)

雨男(じゃっくあまの)の日記。登山、自転車、陶器、グルメとか。

【山登り】大日山(稲村ヶ岳の横っちょ)(奈良 大峰山系)

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1月20日(土)に、奈良県大峰山系の大日山(稲村ヶ岳の横っちょ)
に行ってきました。
メンバーは、わらし会の3名(山童子さん、ササイさん、私)。

今回のメインは大日山に登ることではなく、
岩本谷を詰めて大日のキレットに上がること。
そして帰りはクロモジ尾を下ること。

8時に林道を出発する。
ほとんど雪の気配がなく、寒くない。

出発してほどなく、沢に沿ったルートとなる。
沢沿いは凍結個所が多い。
濡れた岩か、凍った岩か、わかりにくかった。

夏場と変わらないほど水量が多い。
今週は雨が降り、気温が高かったことが原因のようだ。
雪山にきたはずが、沢登りをしている感じだ。

滝を巻くにも凍結でリスキーな場所が増えてきたので、
途中でチェーンアイゼンを装着した。
徒渉する際も滑ることなく意外と使えた。

滝に行く手を阻まれ、大きく巻いた後に1本目の休憩。
すでに行動時間は2時間ほど。
そこから1時間、同じような感じで進んだ。

登りがきつくなってきたところで、2本目の休憩。
チェーンアイゼンから12本爪のアイゼンに変更。
そしてピッケルを手に。

大日山の方向を下から眺めると、大日山の右横に
似た形の山が2つ見える。
大日山が木々で遮られていたせいか、当初はそちらが
目指す山だと勘違いしていた。
山童子さんがGPSを見て、方向を修正する。

f:id:jack-amano:20180121210545j:plain大日のキレットの直下となると、斜度は60度近い雪壁となる。

前爪のあるアイゼン・ピッケルがないと登攀は不可能だ。
雪質は締まっていて登りやすかったかもしれないが、
万が一バランスを崩したら、ツルツルの斜面を落差50m以上は
滑落するだろう。滑落=重傷、もしくはゲームオーバー。
恐怖感で身体が硬直しそうになる。

しかし後には引けないので、ひと蹴りひと蹴り確実に登る。
必要以上に足場の確保をしていたので、疲労がたまり脚が
攣りそうになる。2人は先に登ってしまい、姿は見えない。
恐怖心と脚の疲労感で泣きそうになった。

時間をかけて、なんとか登りきる。
もう本日の体力・気力は費えた。

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そこから大日山に登った。(祝、初登頂)
そして稲村の小屋にて遅めの昼食。
鍋焼きうどんは毎度美味しそうに見えない。
もっとビジュアルにこだわる必要がありそうだ。

f:id:jack-amano:20180121211528j:plainあとはクロモジ尾を下るだけ。
クロモジ尾は雪は少なかったが、鹿の糞だらけだった。
踏み場所を迷うほどに。これは雪山じゃない、糞山だ。
ほんと、憤慨。